エクステリア

o013-1b.jpg 造成工事 o013-2b.jpg o013-3b.jpg

岐阜県南部に位置する可児市は高度成長期に名古屋市のベッドタウンとして人口が増え続け、今でも郊外に家を建てられる方が多い地域の一つです。そんな可児市の東部にこの土地はあります。今回はお庭の工事と言っても土木的な要素が多い造成工事で、中でも「土留め工事」と「盛土工事」が中心となる内容となっております。

お客様は自分で何でも調べて様々な知識をお持ちの方で、私達の様なプロとほぼ対等に話ができる方でした。そんな方からのご依頼となると、より一層気持ちが高まります。まずは工場で製作されるL型擁壁の選定から始まるわけですが、擁壁には主に道路用と宅地造成用の2種類があります。宅地造成用の中でも、地震等に強いものとそうでないものと2種類があります。今回は地震に強いものを選定され、その擁壁の荷重等に耐えられる地盤の検討に入りました。擁壁の必要地耐力と現状の地盤の強度を調査・検討して地耐力が不足しているという事が分かりましたので、地盤補強へと話が進みました。

地盤補強というと柱状改良や表層改良が一般的ですが、床掘面から支持地盤までの深さや現地状況、ご予算等様々な事を検討して決めていく形となります。今回は表層改良と言って、セメント系の固化材をバックホウ(ユンボ)にて混合した後に締め固め、地盤の耐力を上げていく工法を選択されました。土留め工事においては、教科書通りの理想の工事とも言える物ができあがりました。

擁壁工事も終わり、次は盛土工事へと入っていきます。盛土で重要なのは、やはり土の種類と締め固め方法です。一般の2階建てクラスで家の重さは100tとも言われておりますが、土の種類についてはその重さに耐え、かつ水はけがよく、締め固めが容易にできるものが理想となります。そうなると「山ずり」と言われる岩を砕いたものと、その砕かれた細かい岩とが混じりあったものが適しております。(専門用語ではCBR値で表します。)その土を20~30cm程度、一つの層として敷均した後に締め固め、その後1層目の上に2層目を同じように敷均して締め固めを行っていきます。これを繰り返す事によって密度の高い盛土となっていきます。

お客様には大変満足して頂ける工事をさせて頂く事ができました。限られた予算の中でもこれだけ造成工事に費やされ、孫子の代まで安心して暮らせる地盤となりました。

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